機材:X-Pro1,Summarit 5㎝ F1.5開放
2013年1月
 このSummarit 5㎝F1.5は”ボケ玉”あるいは”やくざなレンズ”,”ボケが酷い”などと散々な評価で昔は二束三文でゴロゴロしていた。ところがデジタル時代になって評価が高まりなかなか手に入りにくいレンズとなった。撮影に使ったこのレンズはいわゆるジャンクで,レンズが前後真っ二つになっている撮影不能レンズだ。それを力ずくで無理矢理ねじ込んで使っている。おそらくレンジファインダー機だとピントは来ないだろうが一眼だと全然問題ない。結果的に何の問題もなく使えて,描写もごらんの通りで,ボケ玉どころかピントが来ているところは絞り開放から素晴らしいシャープネスで前後のボケもなだらかで美しい。
 フィルム時代のボロクソの評価は何だったんだろう。強い光が当たるとハイライト部が美しい光の滲みが見られ,これまた素晴らしい。古いレンズだが今でも第一級の描写だと思う。クラシックレンズの欠点で,逆光には非常に弱いので専用のフードが欲しいが,これが本体の購入価格よりも遙かに高い。