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2007年5月11日 (金)

赤岳のニホンカモシカ

赤岳山荘から赤岳鉱泉へ向かう途中,何度か川と交差する。
最初に川が左から右に交差する地点で短いコンクリート橋を渡る。
その次に川が右から左に交差する地点で細い吊り橋を渡る。
ここは景色もたいしたことなく,道幅も広く平坦で,登山者にとってはつまらないところで,皆脇目もふらず通り過ぎてしまう。
実はこの間は登山者にとってつまらないコースでも,鳥や昆虫,動物に多く出会うポイントだ。
道も平坦な散歩コースで,靴や服装も町歩き用のままでよい。
1時間も歩くと結構な釣果がある。
また,ここはニホンカモシカと出会う絶好のポイントでもある。
去年もここで年老いたニホンカモシカに出会えた。

と言うわけで,今回もひょっとするとと思いやってきたところ,またカモシカと出会うことが出来た。
去年と違い,まだ若そうで,体もずっと小さい。
しかも,今回は堂々と登山道の道ばたで草を食べていた。
不思議なことに,登山者はこのコースはつまらないので脇目もふらずひたすら足下のみを見つめて歩くせいか,誰もカモシカに気づかない。
カモシカもなれたもので,登山者が近づいてくると,「私は存在していません」とばかりに,ピタッと動きを止めるだけでやり過ごす。
登山者が数メートルも通り過ぎるとまた草を食べ出す。
登山目的の私の義兄も,カモシカに気づかずすぐ脇を通り過ぎて登っていった。
上から降りてきた登山者も彼(彼女?)に気付かずに接触しそうなほど近くを通り過ぎた。
手を伸ばせば触れられる距離で,しかも藪に身を隠しているわけでもなく,姿が丸見えなのに誰も気づかない。
見ているとまるでジョークのようだ。
そして,次に私が近づくと彼はまた「私は存在していません」とばかりに動きを止めた。
しかし,目線は私に釘付けだ。
私がカメラを構えて彼を撮影しだしたので,彼の意識も私に集中している。
目線もしっかりこっちに向いている。
そのため,彼の意識は前方のみとなり,後方へは意識が散漫となっていたようだ。
その時突然,彼の後方からクマ鈴を下げた登山者が降りてきた。
そして,クマ鈴が”カラン”と音を立てたとたん,彼はびっくりして飛び上がった。
不意をつかれた彼は,山の上に登って逃げればよいものを,あろう事か,登山者の前を横切って,道の下の方へ逃げていった。
彼も驚いたが,登山者はもっと驚いたようで,目の前を走りすぎる彼の姿に目を丸くして,「びっくりした,イノシシかと思った」。
私も,笑いをこらえて「イノシシでなくて本当に良かったですね」と言うしかなかった。

あとで,写真を見て分かったが,彼が食べていたのは草ではなく,針葉樹の若芽のようだ。
しかも,逃走中もしっかりくわえており,わずか数メートル先の藪の中に潜んでから続きを食べていた。
このあたりは登山者も多く,カモシカも人になれているようだ。
よく見るとこのあたりの木々は地上から1メートルくらいまで樹皮が剝かれている。
これも彼の仕業だろうか。

機材:E-1,ZUIKO DIGITAL ED 50-200mmF2.8-3.5オート,ISO400
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